長年平田村で行ってきた、学生と住民による協働の道づくり(コンクリート舗装)ですが、山口県宇部市の「楠クリーン村」でも実施されることになり、舗装に行ってきました。
楠クリーン村とは
楠クリーン村は2002年に当時の山口大学の学生を中心に設立されました。当初は、人手不足の農作業を手伝う活動を行っていましたが、耕作放棄された茶畑を受け継いで本格的に農業に取り組むようになりました。2011年の東日本大震災を機に、持続可能なライフスタイルを確立するための様々なチャレンジがスタートしました。お茶づくりや自然養鶏に加え、セルフビルドで家や倉庫を建築し、自然エネルギーで電力を供給する等、様々な取組みを行っています。地域の先人たちの知恵を伝承し、日本や世界の自立したコミュニティのモデルになる事を目指しています。
日本大学工学部ロハス工学
日本大学工学部はロハス工学を教育・研究のテーマとして掲げており、心身の健康や持続可能な社会を追求し、心豊かに暮らす生活スタイルを学科の壁を越えて分野横断的に連携する新しい工学体系を目指しています。
楠クリーン村×日大工学部ロハス工学
楠クリーン村と日本大学工学部ロハス工学センターは2021年6月に共同研究契約を締結し、健康で持続可能な暮らしを実現するための研究と実践を共同で行うこととなりました。
共同研究プロジェクトの第1弾として、長年平田村で行ってきた、日々の暮らしに欠かせない生活道路を住民自らの手で安全安心な道をつくるプロジェクトを実施しました。
始動!楠・道普請プロジェクト
日時:2021年11月13日(土) 8:30~13:00
場所:楠クリーン村 農道
参加者:住民、未就学児、小中高校生、高専生、大学生、企業など40名
内容:
作業手順や安全対策を舗装のプロの方から説明を頂いています
まずはプロの方から見本を示して頂きました
学生を中心にまずは見様見真似で作業スタート!
交代しながら全員で作業を進めました!
端っこは僕たちに任せて!と子供たちも大活躍!
前日は雨も降りましたが当日はお天気に恵まれ秋晴れでした
全長約70mの道ができました!
道が完成しみんな素敵な良い笑顔です!
楠クリーン村の自立した地域づくりに向けて第一歩を踏み出しました。今後は住民の方を中心に道路延長を延ばしていく予定です。
今回プロの指導の下行った作業の一連の流れを動画に収め、他地域や東南アジアの国々でも活用できる「道づくり動画マニュアル」の制作を行う予定です。
環境に関する高校生の活動のコンテストである、NPO法人環境会議所東北主催の環境甲子園に応募しました。
老朽化の原因である水を絶つ!
簡易点検と清掃活動により橋の長寿命化を図る
~地元の橋は自分たちが守る~
2016年度から宮城県黒川高等学校(以下、黒川高校)周辺の4市町村、大和町、富谷市、大衡村、大郷町の橋梁点検と清掃活動を続けており、
4市町村を1巡したことを目途に、環境甲子園へ応募しました。
環境甲子園の応募を通じて、自分たちが行っている取り組みを周知し、
住民の方にも広く橋の老朽化の課題の現状を知ってもらい、
チェックシートによる点検など、自分たちにも出来ることがある事を
知ってもらいたい、という思いから応募したそうです。
先輩方が行ってきた内容も含めて、応募資料にまとめ、応募したところ、
見事、優秀賞を受賞しました!
12月18日(土)に表彰式が行われ、
黒川高校はオンラインで表彰式に参加し、賞状と副賞を頂きました。
歴代の先輩方にも感謝!ありがとうございました。
黒川高校環境技術科地域貢献班の皆さん、受賞おめでとうございます!
作品は第21回環境甲子園結果発表のHPにてご覧ください
地域と一体となり、地元コミュニティの橋や道路が安全安心に使用されるよう、活動の輪を広げようと2021年7月1日にSLIM Japan 西日本支部が設立されました。今回は7月と10月に引き続き、第3回目のクリーンアッププロジェクトが開催され、広島駅近くの猿猴橋と駅前大橋の2橋で清掃活動が行われました。
今回は、前日にSLIM Japanが主催した「インフラメンテナンスを考えるシンポジウム」が開催され、シンポジウムに参加した方たちを中心に多くの方が参加しました。
シンポジウムの様子
第3回クリーンプロジェクト
- 日時:2021年12月10日金曜日
- 場所:広島市内の猿猴橋、駅前大橋
- 参加者:大人25名(平日の為子供たちの参加はなし)
- 内容:
猿猴橋
企画の説明を行っています
排水桝の掃除と高欄の拭き掃除を行いました
一見きれいな橋でも排水桝には土砂が詰まっています
最後に集合写真を撮りました
詳しくはSLIM JapanのHPをご覧ください
第3回クリーンプロジェクト終了ー2021年12月10日(金)
2018年度から石川県で石川工業高等専門学校を中心に「橋梁きずなプロジェクト」が進められています。10月の津幡町、11月の加賀市に引き続き、初めて能登町で実施されました。石川県内で3箇所目となります。住民の方と橋のセルフメンテナンスに取り組み、長寿命化を図ることで、住民の方の橋への愛着や、維持管理の理解に繋げ、維持管理に関する「きずな」を構築することを目的に行われました。
今年度から簡易補修や安全施設の設置作業も行っています。
橋梁きずなプロジェクト@能登町
- 日時:2021年11月21日(日)10:00~
- 場所:石川県鳳珠郡能登町 天坂集会場、天坂周辺の橋 計3橋(農道2橋、町道1橋)
- 内容:
・橋の点検・維持管理について説明
・橋の簡易点検チェックシートでの点検
・橋の歯磨き活動
・簡易補修
・安全施設として反射材を地覆に設置
- 参加者:
・能登町天坂の住民の皆様(大人8名、子供2名)
・NPO法人石川県コンクリート診断士会3名
・石川高専の教員1名と学生3名
・能登町職員2名 合計19名
能登町では初めての取組です!
裏面の損傷例を確認しながら点検を行っています
反射材を設置しました
石川県内の市町村で3箇所目になり、年々活動範囲が広まっています!
詳しくは、石川工業高等専門学校の「橋梁きずなプロジェクト」のホームページをご覧ください。
2018年度から石川県で石川工業高等専門学校を中心に「橋梁きずなプロジェクト」が進められています。10月に行った津幡町に引き続き、加賀市で実施されました。住民の方と橋のセルフメンテナンスに取り組み、長寿命化を図ることで、住民の方の橋への愛着や、維持管理の理解に繋げ、維持管理に関する「きずな」を構築することを目的に行われました。
今年度から簡易補修や安全施設の設置作業も行っています。
橋梁きずなプロジェクト@加賀市
- 日時:2021年11月20日(土)10:00~12:00
- 場所:石川県加賀市南郷地区会館、上河崎橋、周辺の橋 計3橋
- 内容:
・橋の点検・維持管理について説明
・橋の簡易点検チェックシートでの点検
・橋の歯磨き活動
・簡易補修
・安全施設として反射材を地覆に設置
- 参加者:
・加賀市南郷地区の住民の皆様(大人18名、子供0名)
・NPO法人石川県コンクリート診断士会5名
・石川高専の教員1名と学生4名
・加賀市職員2名 合計30名
下河崎橋で点検を行っています
田んぼの水路に架かる小さな橋に反射材を設置しました
詳しくは、石川工業高等専門学校の「橋梁きずなプロジェクト」のホームページをご覧ください。
黒川高校は2021年度、旧黒川郡の橋のセルフメンテナンスの2巡目に入り、宮城県大和町で活動を行っています。大和町内の一級河川である吉田川にかかる悟渓寺橋では、去年から橋梁補修工事が行われており、今年度は県道9号線側から2径間目を対象に工事が進められています。悟渓寺橋は、約50年前の1974年に竣工し、平成28年に行われた定期点検により、3(早期措置段階)と判定されました。
今回、大和町役場都市建設課の皆様、工事を行っている株式会社エス・ケイ・ディ仙台支店の皆様のご厚意により、この悟渓寺橋の補修工事の見学会が開催されました。普段、橋の上からの点検や清掃を行っている黒川高校の地域貢献班の生徒が見学会に参加し、橋の下にもぐり、主に桁や床版、支承や橋脚の劣化状況やその補修方法について学習しました。
全員ヘルメット、軍手を着用。役場の方から説明を受けています。
桁面に3種類の塗膜剥離剤を塗布してどの剥離剤が効果的かを比較するそうです。
桁や床版、支承の劣化具合を解説いただきました。実際に桁下の腐食具合を目で見ることはとても貴重な経験です。
ハンマーで橋脚をたたいて音の違いから「浮き」の有無を説明して頂きました。浮きがある場合は、少し高い音がしました。
発注者である大和町と受注者である株式会社エス・ケイ・ディ仙台支店の方から同時にお話を聞くことができ、生徒も橋の維持管理の現状が良く分かったことと思います。見学中、「どのぐらいの費用がかかるのか?」「一番お金がかかった橋は?」など、生徒からの様々な質問にも丁寧に答えていただきました。補修工事に携わる大変さだけでなく、「楽しさ」も感じたことと思います。本当にありがとうございました。
今年度活動を行う対象橋梁もあと少し。最後まで安全に活動を行いましょう!
内閣府・文部科学省・日本経済団体連合会が共催する「夏のリコチャレ2021~理工系のお仕事体感しよう!~」の登録イベントである、「夏休み!ドボジョと橋をみてみよう♪in いしおか」が開催されました。リコチャレとは、内閣府・文部科学省・日本経済団体連合会が共催しており、女子中高生・女子学生が、理工系分野に興味・関心を持ち、将来の自分をしっかりイメージして進路選択することを応援する取組です。 当初は、対面での講義や現場での橋の点検が行われる予定でしたが、コロナウイルス感染症拡大により、オンラインで開催することになりました。
夏休み!ドボジョと橋をみてみよう♪ in いしおか
- 日時:2021年8月18日水曜日
- 開催方法:オンライン
- 共催:(一社)土木技術者女性の会東日本支部、(一社)茨城県建設業協会女性部会「建女ひばり会」、石岡市
- 関係協力団体:茨城県、建設産業女性定着支援ネットワーク
- 内容:7月2日金曜日に「インフラメンテナンスいしおか」オンライン勉強会が開催され、橋のセルフメンテナンスの事例を紹介させて頂く機会を頂戴しました。その後、小中学生向けのイベントが開催され、簡易橋梁点検チェックシートを使った点検や橋のペーパークラフトを組み立てることを通して、橋についての理解を深めていました。
また、橋のペーパークラフトのキットを参加者の自宅に事前に郵送し、当日オンライン上で一緒に組み立てを行いました。
ドボジョ先生が説明しながら一生懸命組み立てていました
事前に石岡市にある「はなぞの橋」を動画で撮影し、小学生から中学生が動画を見ながら部材1つ1つを手元のチェックシートと照らし合わせて模擬点検が行われました。
子どもたちも損傷や土砂や雑草を探し、 気づくと声を出して教えてくれました
最後に、現在工事中で完成すれば茨城県で最長となるトンネル、(仮称)上曽トンネルについて、オンライン現場見学が行われました。発破の様子や工事に使われている重機を動画で紹介していました。
発破迄のカウントダウン。耳をふさいでいます
最後に集合写真を撮りました。
自分で組み立てた橋のペーパークラフトと一緒に記念撮影
詳しくは土木技術者女性の会のHPをご覧ください