日本大学工学部 土木工学科 コンクリート工学研究室
2018年8月

    葛尾村にて合宿 村内の橋梁点検・清掃活動を実施

    2018年8月22日(水)〜23日(木)

    福島県葛尾村にてコンクリート工学研究室の合宿を行いました。

    毎年この時期に行われている合宿ですが、今年は葛尾村で行いました。

    葛尾村は2011年3月の東日本大震災時に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で全村避難を余儀なくされた村ですが、2016年6月に帰還困難区域を除き避難解除されました。

    しかし、震災前は1500人程度いた住民の方も、現在は150人程度と実際に戻ってきた住民の方は1割程度だそうです。(2018年11月5日発表では261人が村内に暮らす住民の方。この内、78名は避難解除後の移住者の方。)避難解除から2年。所々に放射能汚染土の黒い袋が積み重なり、復興途中の村ですが、村内の商店や飲食店、小中学校や病院の再開など、少しずつ村へ活気が戻ってつつあります。村内にはたくさんの魅力がたくさんあります。葛尾村を研究のフィールドとする上で、活動だけでなく、魅力も発信できればと思っています。

     

    さて、葛尾村合宿1日目。

    村内には34橋梁がありますが、その内帰宅困難区域や舗装されていない道などを除いた安全が確保できる橋梁18橋を対象として、コンクリ研学生による橋梁点検、清掃活動を実施しました。

    今年の研究室の学生数はなんと24名。筆者が学生だった頃は9名だったので、3倍近くの学生数です。4班に分かれ、村内の橋梁を分担して点検と清掃を行いました。

    最初に点検を実施した後、清掃を実施しました。清掃後に点検結果が変更になった箇所を修正、という流れで全18橋の点検と清掃を終えました。

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    また、点検と清掃の様子を株式会社アルサ さんのご協力でドローンで撮影していただきました。

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    https://www.facebook.com/concrete.eng.lab/videos/912460942297789/

    また、葛尾村役場近くの睦橋で全員で記念撮影を行いました!

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    https://www.facebook.com/concrete.eng.lab/videos/566809263735627/

    この点検結果は報告書にまとめて、橋マップ・かつらおに反映させました。

    夜は石井食堂さんで役場の方も一緒にご飯を食べながら意見交換等をさせて頂きました。とても和やかな会となりました。石井食堂さん、美味しいご飯をありがとうございました!これから葛尾村で活動させて頂きます。村内の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

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    2日目。

    合宿恒例のそれぞれの班に分かれてこれまでの研究の発表を行いました。

    それぞれ課題が見つかったと思います。

     

    暑い中の橋梁点検と清掃活動、長袖長ズボンの作業着を着て、よく学生さんも頑張ってくれました!本当にお疲れ様でした。

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    投稿日時 2018.08.23

    第2回インフラメンテナンス大賞表彰式

    8月9日(木)、第2回インフラメンテナンス大賞の表彰式が行われました。5月に国土交通大臣賞受賞のお知らせを致しましたが、本日はその表彰式に出席しました。

    インフラメンテナンス大賞は、日本国内のインフラのメンテナンスに係る優れた取組や技術開発を表彰し、ベストプラクティスとして広く紹介することにより、日本のインフラメンテナンスに関わる事業者、団体、研究者等の取組を促進し、メンテナンス産業の活性化を図るとともに、インフラメンテナンスの理念の普及を図るために実施しています。(国土交通省HPより)

    授賞式は、東京都霞が関の国土交通省中央合庁舎の講堂で行われ、石井国土交通大臣より国土交通大臣賞の賞状及び盾を頂きました。これまで行ってきた、簡易橋梁点検チェックシートの作成から、市民による点検、清掃、予防保全(清掃活動)の必要性を示す橋マップの作成、それを支える土木教育や周知活動までをこのような形で評価いただき、大変光栄です。

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    平田村、黒川高校、郡山市と住民主導、学生主導、インハウスエンジニア主導で実際にセルフメンテナンスモデルを実践して頂いた方々と壇上に上がることができ、とても嬉しく思います。平田村の住民の皆様、黒川高校環境技術科地域貢献班の歴代生徒、郡山市の職員の皆様、またこの取組にあたり、ご指導、ご協力いただいたすべての皆様に感謝いたします。

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    今後とも、頂いた賞に恥じぬよう、邁進してまいります。

    投稿日時 2018.08.09
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