日本大学工学部 土木工学科 コンクリート工学研究室

お知らせ

【黒川高校】悟渓寺橋の橋梁補修工事を見学

黒川高校は2021年度、旧黒川郡の橋のセルフメンテナンスの2巡目に入り、宮城県大和町で活動を行っています。大和町内の一級河川である吉田川にかかる悟渓寺橋では、去年から橋梁補修工事が行われており、今年度は県道9号線側から2径間目を対象に工事が進められています。悟渓寺橋は、約50年前の1974年に竣工し、平成28年に行われた定期点検により、3(早期措置段階)と判定されました。

今回、大和町役場都市建設課の皆様、工事を行っている株式会社エス・ケイ・ディ仙台支店の皆様のご厚意により、この悟渓寺橋の補修工事の見学会が開催されました。普段、橋の上からの点検や清掃を行っている黒川高校の地域貢献班の生徒が見学会に参加し、橋の下にもぐり、主に桁や床版、支承や橋脚の劣化状況やその補修方法について学習しました。

全員ヘルメット、軍手を着用。役場の方から説明を受けています。

桁面に3種類の塗膜剥離剤を塗布してどの剥離剤が効果的かを比較するそうです。

桁や床版、支承の劣化具合を解説いただきました。実際に桁下の腐食具合を目で見ることはとても貴重な経験です。

ハンマーで橋脚をたたいて音の違いから「浮き」の有無を説明して頂きました。浮きがある場合は、少し高い音がしました。

発注者である大和町と受注者である株式会社エス・ケイ・ディ仙台支店の方から同時にお話を聞くことができ、生徒も橋の維持管理の現状が良く分かったことと思います。見学中、「どのぐらいの費用がかかるのか?」「一番お金がかかった橋は?」など、生徒からの様々な質問にも丁寧に答えていただきました。補修工事に携わる大変さだけでなく、「楽しさ」も感じたことと思います。本当にありがとうございました。

今年度活動を行う対象橋梁もあと少し。最後まで安全に活動を行いましょう!

 

投稿日時 2021.12.21
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